会津で唯一、農業学科の「職業教育推進校」として、耶麻農業高校と旧会津農林高校の持つ素晴らしい伝統と校風を継承し、４学科体制のもと新たな歴史の第一歩を踏み出せることを大変うれしく思っております。


　新しい「会津農林高等学校」は、農業教育を通して、新しい時代を切り拓き、地域社会を担う健全で心豊かな人間の育成に努めることを教育方針に掲げ、全学科でコ－ス制を設け、本校ならではの特色ある学びを展開していきます。

具体的には、ドロ－ンを活用した持続可能なスマ－ト農業、グロ－バルＧＡＰ認証取得、ＨＡＣＣＰの考え方を取り入れた食品の衛生管理、会津の伝統である発酵醸造、伝統野菜を活かした商品開発などを通して、起業的で実践的な学習や最先端の学びを積極的に導入していきます。
さらに、地域の伝統芸能「早乙女踊り」を後世まで継承する活動にも引き続き取り組んでいくなど、本校ならではの特色ある学びを活かし、生徒・保護者のみなさまや地域の方々の期待に応えていきたいと思っております。
（※「本校の学びの特色とビジョン」参照）


　この機会に生徒のみなさんに伝えたいことがあります。みなさん一人ひとりの能力は、自分が思っているよりはるかに豊かで、多彩で、自身でも気づいていない能力を持っており、大いなる可能性を秘めているのです。
本校での教育活動（学習活動・部活動・学校行事等）を通してその可能性を花開かせるには、新たな世界に踏み出そうとする「勇気」を持つことです。みなさんにとって「勇気」を持ってチャレンジすることが、みなさんの「未来」の扉を開けるこにつながるのです。
学校は、その可能性に向かって始めの一歩を踏み出す「勇気」を与えられるような、躊躇する生徒がいたら背中をそっと押し続けられる存在でありたいと思っています。
チャレンジした結果、成功しなかったとしても失敗ではありません。そこからたくさんのことを学びます。
みなさんにとって失敗とは、何もしないこと、行動しないこと、そしてあきらめることだと思っています。
ひたむきな努力は、自分自身を大きく成長させる近道だと気付くはずです。
自分を信じ、「勇気」を持って歩み続けて欲しいと期待します。


　結びに、地域の方々からの温かい思いによって築かれてきた両校の歴史を踏まえ、支えてくださいましたたくさんのみなさまにとりまして、本校がいつまでも「愛される」・「誇れる」存在であり続けられるような学校にしていきたいと考えておりますので、今後ともなお一層のご指導とご鞭撻をお願い申しあげます。


福島県立会津農林高等学校長　佐藤文男

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